第5話では、月下(永瀬の後輩)の父親がミネルヴァ不動産から買おうとしていた物件が実は欠陥マンションで、それをインスペクションで暴き事なきを得る、といった内容が含まれていました。
インスペクションとは、一般に「検査」「点検」という意味ですが、建築士などの専門家が、住宅の劣化や不具合の状況について調査を行い、欠陥の有無や補修すべき箇所、その時期などを客観的に検査することです。今、既存(中古)住宅を安心して売買するために、その活用が期待されています。
宅建業法で「建物状況調査」と呼んでいるインスペクションは、国交大臣が定める講習を受けた建築士がその基準に基づき行うものです。活用促進に向け、2018年に法改正が行われ、業者が中古住宅の売買を仲介する際は、売り手・買い手に対してインスペクション制度の説明を行い、希望する人にはインスペクターを斡旋することが義務付けられました。
建物状況調査は、建物の構造の違いにより調査部位や方法は変わりますが、「構造耐力上主要な部分」「雨水の侵入を防止する部分」は共通して調査し、調査のほかにも「耐震性に関する書類の確認」があります。調査方法は目視・触診・打診・計測で、床や壁をはがしてまでは求められていません。
足場を組まずに移動できる範囲に限られ、一戸建てでは小屋裏や床下の点検口から目視できる範囲などとしています。したがって、外から見えないところの劣化や不具合を把握したり、住宅の性能を判定したりするものではないことに注意が必要です。
費用は5万~10万円が相場で、所要時間は3時間前後。インスペクションは義務ではありませんが、売り手には「他物件と差別化できる」「引渡し後のトラブルを回避できる 」、買い手には「安心して取引できる」「購入後のメンテナンス計画が立てやすい」などのメリットがあるでしょう。
なお、共通のメリットとしては瑕疵(かし)保険を利用することが可能となります。これは、売り手(買い手)が検査機関に対して費用を負担して検査と保証を依頼し、検査によって保証ができる住宅であれば、検査機関が保険に加入して買い主に対して保証を行うというものです。
安心とスムーズな取引のため、インスペクションは「おすゝめ」です。ドラマのようにインスペクターが不動産屋に買収され…なんてことはまずありません。心配な方は、WEBで「〇〇市 インスペクション」で検索みると、力を入れている地元の建築士事務所がヒットするでしょう。
建物状況調査(インスペクション)活用の手引き:国土交通省
なお、もともと水田だったり、湿地などで他より低い場所だったりすると軟弱地盤の可能性があり、築浅でも建物が傾いたり沈下したりする恐れがあります。地盤改良工事が必要ですが、費用が数百万円に及ぶ(面積や工法により異なる)こともあるため、行われない物件もあります(義務ではありません)。
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インスペクションを依頼しない場合は、ご自身で次のようなことをやってみましょう。部屋の隅から中央へゆっくり歩いたり、建具の開け閉めがスムーズにいくかチェックします。家の傾きをチェックするスマホのアプリを使う方法もあります。また、天井の雨漏りあとや壁のクロスにはがれがないかも確認しましょう。雨漏りは一度でもあるとクロスがはがれやすくなります。壁が湿気を帯びていないか触って確かめてみましょう。
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